2022/03/24 18:00
ISSUE17特集 質感 ～質感を「素材」と捉えるスタディ～
期間：2022.4.1 Fri. - 2022.5.29 Sun.
私達の生活は常に「質感」と触れ合っています。
物を手にとる時や、対象を観察する時、それらを認識するために「質感」を感じとります。
質感とはなんなのか、質感の持つ力の可能性はなんだろうか。
ずっと当たりまえで、深く掘り下げることのなかったコンテンツにフォーカスしたい。
そんな動機を元に、同じく質感についてこだわるクリエイターと共に展覧会を企画しました。
共同編集として迎えたのは、クリエイターの深地宏昌氏。
彼は、質感のもつ視覚的な力について、プロッターマシンにペンを持たせて描く独自の手法「Plotter Drawing（プロッタードローイング）」を用い、７年以上にわたり研究を続けてきました。
デジタルは正確で軽やかで、均一な存在です。その反対に、フィジカルは少し不自由で不確実で不均一です。
けれども、不確実さの中に生まれる「偶然の美しさ」には、偏愛を強く刺激する何かがあります。
長年にわたって質感信者が模索し続けてきた質感表現の集積。
不確実さの中でもがきながら見つけ出してきた過程を発表すると共に、新しい「質感」に出会うためのスタディが行われます。
さらに、領域の違うアーティストやクリエイターと共に質感について深く掘り下げていきます。
マガザンキョウトで始まる、新しい質感の追求をぜひご覧ください。
共同編集者、深地宏昌とPlotterDrawingについて
今回の特集で共同編集として迎えた深地宏昌さんは、デザイナーとして活動しながら、『Plotter Drawing』という独自の手法を確立させ、グラフィック表現の研究と作品制作を行うクリエイターです。
「Plotter Drawing（プロッタードローイング）」とは、プロッター（ベクターデータを変換・出力する機器）でデジタルデータを物理的な動きに変換し、鉛筆、 ボールペン、筆ペン等の筆材で紙上にドローイングをおこなう技法です。
デジタルでしか実現しない緻密な線情報が、筆材によって物理的に紙に描写されると、摩擦や重力、湿度や気圧などの物理的要因が作用して滲みや擦れなどの偶発的表現が生まれます。
Plotter Drawingはそのようなデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現を意図的に創り出す表現手法です。
深地宏昌（ふかじ・ひろまさ）／デザイナー。1990年大阪府生まれ。京都工芸繊維大学大学院デザイン学専攻修了。プロッター（ベクターデータを変換・出力する機器）を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現をつくり出す手法「Plotter Drawing（プロッタードローイング）」を軸に、新しいグラフィック表現の研究を行う。カンヌライオンズ、ザ・ワン・ショー 、ニューヨークTDC賞、D&ADアワードなど受賞多数。
Instagram : https://www.instagram.com/hiromasafukaji/
▲PlotterDrawingの制作風景
第一期 深地宏昌 質感展 ～7年分のPlotter Drawingの質感研究を見せる～
本企画では4月を第一期、5月を第二期と称し、それぞれ異なる展示内容で「質感」を掘り下げていきます。
第一期では、深地さんによるこれまでのPlotter Drawing作品を展示。７年にわたる質感研究の成果から生まれた作品の集積をお見せします。プロッターを通して作り出された多様な質感は、アート作品にとどまらず、タイポグラフィやイラストレーションなど、様々な表現に落とし込まれ、質感の広がりと美しさを見せてくれます。
さらに今回、より質感の魅力を身近に感じてもらえるよう、Tシャツやバッグ、ノートなどのPlotter Drawingオリジナルプロダクトも販売します。
目で見て、手にとって、Plotter Drawingの世界で描かれた「質感」を感じとってみてください。
▲深地さんが制作した、これまでのPlotter Drawingの作品
▲質感にこだわったオリジナルプロダクト
第二期 質感コラボレーション展 ～クリエイター同士のコラボレーションによる新しい質感追求～
第二期では、深地さんと異なる領域のクリエイターとの質感コラボレーション作品を発表します。 第一期の期間中、２階の宿泊スペースはコラボレーション制作のための「研究所」となり、そこで数々のスタディを行う予定です。 そこで生み出されたコラボレーション作品が第二期における展示作品になります。 参加クリエイターは、イラストレーター、メディアアーティスト、音楽家など多種多様。 それぞれの個性の融合によって生まれる新しい「質感」をぜひご覧ください。 ※５月の質感コラボレーション展の詳細は後日発表します。〜質感を「素材」と捉えるスタディ〜 展覧会情報
ISSUE17
特集 質感 〜質感を「素材」と捉えるスタディ〜
■期間
2022年4月1日 (金) - 2022年5月29日 (日)
営業時間：金・土・日 / 13時~19時
定休日：月・火・水・木 ※祝日は営業
※宿泊に関しては無休
★第一期～深地宏昌 質感展～
2022年4月1日 (金) - 4月24日(日)
★第二期～質感コラボレーション展～
2022年5月13日(金) - 5月29日(日)
会期中の模様は、マガザンキョウトのストーリーで発信していきます。（#質感特集）
■オフライン会場
マガザンキョウト裏手の町家
〒602-8126
京都市上京区中書町685-3
075-202-7477 050-5251-7991
editorial@magasinn.xyz
■オンライン会場
マガザンオンラインストア
https://magasinn.thebase.in/
※オンラインスタートは20時からになります。
定休日：無休
宿泊予約はこちらから
https://www.airbnb.jp/rooms/12844982
■お問い合わせ
editorial@magasinn.xyz
■コロナウィルスの考えと対策について
現在流行している新型コロナウィルスの対策として、入店時のアルコール消毒やマスクの着用など予防対策をとった上で開催致します。
なお、期間中のイベントは状況によっては見送る場合がございます。
共同編集：深地宏昌
企画：マガザンキョウト
企画協力：keshik.jp
